情報と工夫で何とかやってみる(妥協点を見出す)ブログ

情報と工夫で何とかやってきた備忘録です。同じ悩みを抱えている人がいると思い、情報共有しようと思った次第です(尤も、このブログに辿り着いた時点でもう解決していると思いますが…)

情報と工夫で何とかやってきた備忘録です。同じ悩みを抱えている人がいると思い、情報共有しようと思った次第です。(尤も、このブログに辿り着いた時点では、もう解決されていると思いますが…)

著作権#5

著作権がおよぶ「著作物」とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」とされています。なので、例えば英単語は、思想や感情を創作的に表現したものではないので、著作物ではなく、著作権は及びません。

では、「〇〇対策、必ず試験に出る英単語」という本を、許可なくまるまるコピーして学習塾の生徒たちに配布してよいでしょうか?

ダメです。著作権法第12条に「編集物(データベースに該当するものを除く。以下同じ。)でその素材の選択又は配列によって創作性を有するものは、著作物として保護する」とあるので、上記の場合は、「〇〇対策」として創作的に英単語(素材)を選択しているので、全体として保護されます。なので、全体(編集物)をコピーする場合は、部品(単語)に著作権がなくても、全体(編集物)の著作権者の了解を得なければなりません。


「だったら、本全部じゃなく、一部をコピーするだけだったらいいんじゃない?」と思われますが、そもそも論として、こうした本の最後には大抵、「本書の一部・もしくは全部の無断転載・複製複写、(途中略)することは、法律で認められた場合を除いて、著作権の侵害となります」と書いてあります。著作物を複製するときは、著作権だけでなく、こうしたところにも留意しましょう。なお、著作権と契約については以下に記載されています(このサイト、著作権専門のコンサルタントの先生が書いているので、とてもおススメです)。上記の「法律で認められた場合」については次回以降に記載したいと思います。
https://copyright-topics.jp/topics/law_vs_terms/

 

因みに、上記の単語帳がアルファベット順に並んでいて、それを品詞順に並び替え、さらに単語を追加したものをWEBで紹介する場合は、著作権侵害になるでしょうか? 以下のサイトに弁護士の見解が載っています。
https://www.bengo4.com/c_23/b_939623/
http://digioka.libnet.pref.okayama.jp/detail-jp_c/id/ref/M2008030721320166182