情報と工夫で何とかやってみる(妥協点を見出す)ブログ

情報と工夫で何とかやってきた備忘録です。同じ悩みを抱えている人がいると思い、情報共有しようと思った次第です(尤も、このブログに辿り着いた時点でもう解決していると思いますが…)

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決算書を読むシリーズ#4

今回は在庫である繰越商品(棚卸資産)を見ていきます。


こちらも、前回の売掛金と同じように、貸借対照表の資産に計上されており、よって、元入金を左右させます。なので、売掛金と同じように、売れる可能性のない在庫を抱えていると、元入金が不透明になってしまうことになります。結果、黒字にも関わらず倒産(黒字倒産)なんてことになりかねません。そこで、在庫を適正に管理、確認していく必要があります。

在庫の適正な管理、確認方法として「在庫回転率」というのがあります。在庫がどのくらいの速さで使われたかを示す指標で、この数値が高いと、在庫はすぐに売れる(在庫として留まっている時間が短い)ということになります。計算式は以下です。
在庫回転率=売上原価÷平均在庫  ※平均在庫=(期首棚卸高+期末棚卸高)÷2
在庫の平均期間=365日÷在庫回転率
例えば、1年間の売上原価が1200で、平均在庫が100だとします。この場合、在庫回転率は1200÷100=12となり、1年間で12回在庫が回転しているということになります(在庫の平均期間も365日÷12=約30日となっています)。一方で、平均在庫が600と多い場合、在庫回転率は1200÷600=2となり、1年間で2回しか在庫が回転していないということになります。そして当然ですが、平均期間は365日÷2=約182日となり、半年経たないと、在庫が売上にならない、利益にならない、ということになります。
そして以下のサイトでは、在庫回転率の適正な水準が紹介されています。中小企業の一般的な在庫回転率の適正水準は、12回以上が適正、それ以下だと要注意、つまり不良在庫を抱えている可能性がある(https://bcj-co.jp/keiei8/knowhow89.html)、そして、売上5~10億の小売業の優良企業の在庫の平均期間は15.9(https://shikumika.com/%E5%9C%A8%E5%BA%AB%E5%9B%9E%E8%BB%A2%E7%8E%87/)と紹介されております。

もちろん例外もあるのですが、おそらく、事業を続けていく上で、「もうこれは売れないかなー」と感じている商品があるかと思います。なので、上記の指標を参考に、在庫一掃セールなど企画して、在庫を抱えすぎないようにしていくことが必要かと思います。
#決算書 #読み方 #在庫

http://asai-tax.jp/blog/2013/08/%e8%b3%87%e9%87%91%e7%b9%b0%e3%82%8a%e3%81%ab%e5%bc%b7%e3%81%8f%e3%81%aa%e3%82%8d%e3%81%86%e3%80%90%ef%bc%92%e3%80%91/
https://monstar.ch/omiselab/store/inventory-turnover/
https://bcj-co.jp/keiei8/knowhow89.html
https://shikumika.com/%E5%9C%A8%E5%BA%AB%E5%9B%9E%E8%BB%A2%E7%8E%87/