情報と工夫で何とかやってみる(妥協点を見出す)ブログ

情報と工夫で何とかやってきた備忘録です。同じ悩みを抱えている人がいると思い、情報共有しようと思った次第です(尤も、このブログに辿り着いた時点でもう解決していると思いますが…)

情報と工夫で何とかやってきた備忘録です。同じ悩みを抱えている人がいると思い、情報共有しようと思った次第です。(尤も、このブログに辿り着いた時点では、もう解決されていると思いますが…)

2021年版「小規模企業白書」

 中小企業庁は、2021年版「小規模企業白書」を取りまとめました(以下リンク)。今回は、新型コロナウイルス感染症が与えた影響を分析してその実態を明らかにするとともに、危機を乗り越えるために重要となる取組や経営者の参考になるデータや事例が紹介されており、第2部第2章では「経営環境の変化に強い小規模事業者の特徴」について記されています。例えば、感染症流行後の常連客・上顧客との関係性で売上高回復事業者の割合を比べてみると、やはり、顧客とのつながりが強いことが売上高回復に繋がっていることが明白とのことです。では、日頃からどのようにして関係づくりに取り組んでいるかというと、「店頭での積極的な声がけやコミュニケーションの徹底」や「SNS での情報発信」など、双方向でのコミュニケーションを重視する割合が高いことが伺える結果となっております。敢えて、本業とは関係のないイベントを催してつながりを強化した例も紹介されております。他、「日頃から地域とのつながりを大事にしている企業は地域とのつながりに支えられて売上を維持している」、「ブランド化できているほど、売上高回復事業者の割合が高い」など、売上回復事業者の特徴が示されています。
 事例集の中では、インスタグラムのライブ機能を使って顧客との接点を増やしたり、楽器演奏者用マスクを開発してニッチな分野に進出した事例が紹介されています。中には上記で報告された「顧客との関係づくり」の逆(?)のような感じもあるのですが、非対面のニーズを的確にとらえ、敢えて無人店舗をオープンした結果、店員に気兼ねすることなくゆっくり商品を選べる形態が好評を博し、リピーターも徐々に増え、毎月の売上げはインターネット販売の倍の売上高を達成したという古着屋さんが紹介されています。
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2021/PDF/shokibo.html