仕訳シリーズ#2
シリーズ第2回目は、個人事業主ならではの、お店のお金で私用のものを買ってしまった例など、お店と事業主個人さまとの間の「貸し借り」を取り上げます。
分かりやすくするため、はじめに、お店のお金が増えた例からいきましょう。1000円の事業資金が必要になり入金したとします。お金が入ってきたので(ボールをキャッチしたので)、左側に「現金」と書きます。では反対側は何でしょう? もし、銀行から借りてお金が増えたのであれば、「借入金」と書きます。キーワードは「借りて」、「借入金」に共通する「借」です。今回、銀行からではなく、個人事業主さまのプライベートなお金を事業資金として借りてきたので、事業主の「借」ということで、「事業主借」と書きます。
1000 | 現金 | 事業用 | 事業主借 | 1000 |
ということは、もうお分かりだと思います。「貸し借り」の「借」をやってしまったので、あとは「貸」です。会社のお金で、趣味のレコードを600円で買ってしまった場合、お金が去ってしまった(ボールを投げてしまった)ので、右側に「現金」そして反対側には、「貸」を使います。結果、
600 | 事業主貸 | 現金 | 600 |
「事業主借」と「事業主貸」勘定は、どっちがどっちだっけ? と迷いことがあるかと思いますが、先ずは基本に戻って「お金が入ったのか、去ったのか」を考え、次に「入ったなら、一般的には借りてきたと考えて「借」を使う」ということで足りるかと思います。なお、具体的な使用例の仕訳は以下をご参考ください。