情報と工夫で何とかやってみる(妥協点を見出す)ブログ

情報と工夫で何とかやってきた備忘録です。同じ悩みを抱えている人がいると思い、情報共有しようと思った次第です(尤も、このブログに辿り着いた時点でもう解決していると思いますが…)

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仕訳シリーズ#3

今回は商品を代引きで販売した場合を取り上げます。お店の利益は、シンプルに考えると、「売上」から「経費」を引いたものになります。なので、この2つの視点で仕訳していきましょう。

では初めに、代引きで販売した場合、何が起きるか確認します。先ず、商品を代引きで販売した場合、商品発送時にはまだお金をいただいていないので、「ツケで売った」「カケで売った」という意味で、「現金」の代わりに「売掛金」(これも「金」という言葉があります)というものを使用します。それから、発送代の「荷造運賃」や、代引きの手数料(支払手数料)、さらに商品代金が銀行口座に振り込まれた際に振込手数料(支払手数料)も差し引かれているでしょう。ということで、この4つ「売掛金」「荷造運賃」「支払手数料(代引手数料)」「支払手数料(振込手数料)」を使います。

それでは、実際の仕訳に行きましょう、

【1】2000円の商品を代引きで売ることになりました。送料500円と代引き手数料300円はお客さまの負担です。本来ならお金が左側に入ってくるのですが、今回は「カケで売った」ので、「売掛金」が左に来ます。そして右側の理由は当然「売上」です。そして金額ですが、シンプルに「「売上」と「経費」で捉えてみましょう」と宣言したので、全額売上です。結果、以下になります。

2800 売掛金   売上 2800

 

【2】次に、代引きしてくれた運送会社から、代引手数料300円と振込手数料100円を差し引いて、残りの(2800-300-100の)2400円が振り込まれました。送料は月1回まとめて支払うので、今回は差し引かれていません。普通預金が増えたので、2400円は左側に書きます。反対側に書く理由は、売掛金を回収したので「売掛金」と書きます。現金が減ったときに右側に現金と書いたのと同じ方法です。で、回収した売掛金は2800円ですので、2800円と右側に書きます。すると

2400 普通預金   売掛金 2800

「うん?」…。左右の数字が合いませんね。仕訳は左右の金額を一致させる必要があります。では残り400円は何か? この400円の内容は、代引手数料300円と振込手数料100円ですよね。そして、シンプルに「売上」と「経費」で捉えた場合、この2つは「経費」で、お金が出ていく性格のものですよね。ということは、お金が出ていくとき、右にお金、左にその理由を書くのが決まりなので、この2つの理由を左側に書くことになります。すると、【2】の仕訳と合わせてこうなります。

2400 普通預金   売掛金 2800
300 支払手数料 代引手数料
100 支払手数料 振込手数料

これで数字が一致しましたね。振込手数料は自ら支払ったものではないですが、勝手に引き抜かれて振り込まれましたから、こちらで支払ったものとして経費として扱います。

 

【3】そして月末に、運送会社からひと月分の送料の支払が請求されました。たまたま、今回の送料500円しかなかったとして、これを現金で支払いました。以下になります。

500 荷造運賃   現金 500


どうでしょう?支払手数料をちょっと横に置いておいて、お客さまとだけの取引を考えてみますと、売上は2800円ありました、経費は代引手数料300円と荷造運賃500円がありました。「売上」-「経費」=2800-(300+500)=2000円で、確かにお客さまと取引した商品の代金と一致しますね。ということで、仕訳は成功しました。以下に公認会計士・税理士の先生の説明がありますので、こちらもご参照ください。

https://blog.goo.ne.jp/tukimane/e/d4e6d13e6445c377b80198bfcee41cdf