情報と工夫で何とかやってみる(妥協点を見出す)ブログ

情報と工夫で何とかやってきた備忘録です。同じ悩みを抱えている人がいると思い、情報共有しようと思った次第です(尤も、このブログに辿り着いた時点でもう解決していると思いますが…)

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決算書を読むシリーズ#5

シリーズ最終回は運転資金を取り上げようと思います。

 

運転資金とは、売掛金などが現金として回収されるまでの間に、必要となってしまった様々な支払いの立替資金のことを言います。例えば、こんな式で表されます。
運転資金=売掛金棚卸資産(在庫)ー買掛金

なので、例えば、棚卸資産を50、買掛金を150とした場合、売掛金をすぐに回収できれば(つまり売掛金が少ない、今回200とします)、必要な運転資金(立替金)は、200+50ー150=100で済みます。一方で、なかなか売掛金が回収できない(つまり売掛金が多い、今回は500とします)場合は、同じ条件で、500+50ー150=400もの運転資金が必要となり、資金繰りが大変です。なので、運転資金を確認し、できるだけ早く売掛金が回収できるよう取引先と交渉するのがいいかと思います。


なお、上記の例では、売掛金が200の場合と500の場合を比較しましたが、当然ですが、500の方が売上も多いということですよね。なので当然、業績もいいはずです。しかし、帳簿上は黒字で、将来的にはしっかり売掛金が回収されるとしても、必要なときに手元に現金がなくて、支払ができないとなると、会社は倒産してしまいます。なので、業績好調にもかかわらず、運転資金を何とかした場合は、銀行に相談だと思います。銀行の種類によって、性格も違うそうなので、以下をご覧ください。また、このような本も紹介させていただきます。
https://advisors-freee.jp/article/category/cat-big-06/cat-small-15/7956/

実務家が知っておきたい 顧問先企業のための「銀行からの融資」ハンドブック―メガバンク融資担当者の視点で学ぶ、中小企業への融資事例とポイント―

 

いかがだったでしょうか? これまでの「仕訳の方法」、「やよいの青色申告の使い方」、今回の「作成された決算書の読み方」で、だいたい数字の方は明快になったのではないでしょうか? これで、自分で記帳することに自信が持てるようになれたなら幸いです。 お付き合いいただき、誠にありがとうございました。