仕訳シリーズ#6
今回は交際費を取り上げます。仕訳はもう簡単だと思います。お金が減るので右側に「現金」と書き、左側にその理由である「交際費」と書きます。注意しておきたいのは、その説明の部分。交際費は、利益を生み出すために必要な支出であるため、「誰と行ったか」が重要になります。なので、例えば、このように仕訳して、領収書の裏にも相手先をメモ書きしておきましょう。
5000 | 交際費 | A会社の営業部長 | 現金 | 5000 |
因みに、上記の「A会社の営業部長」が「会社の従業員」だった場合は、交際費にはなりません、「福利厚生費」になります。
ところで、交際費の目安ってどのくらい? と聞かれることがあります。個人事業主の場合は上限がありません。しかしながら、常識の範囲というものもあるでしょうし、税務署は業種別の標準値を持っているそうです。なので、接待した相手先を記入して、しっかり「利益を生み出すための支出だ」と言えるようにしておきましょう。なお、以下のサイトに面白い記述がありましたので紹介させていただきます。中小企業庁が発表している2017年の「中小企業実態基本調査」によると、例えば、建設業で売上高1,000万円~3,000万円の会社の場合、売上高の1.8%が交際費の平均値だそうです。
https://meetsmore.com/services/tax-return-accountant/media/46122
他、以下のサイトにも交際費について丁寧に説明してくださっているのでご参照ください。
https://biz.moneyforward.com/blog/17242/
https://www.all-senmonka.jp/moneyizm/9682/
http://iidabashihigashiguchi.q-tax.jp/2014/06/24/685/